高橋松亭








●高橋松亭の本名は松本勝太郎、明治4年(1871)1月2日 浅草向柳原町(現・台東区浅草橋2~5丁目)の生まれである。  高橋松亭は大正10年(1921)に弘明と改号した。また、昭和6年(1931)に当時の東京府下矢口町字小林326番地(現・東矢口3-31番)に転居した。大田区の風景は下町育ちの高橋松亭(弘明)にとって緑多い東京郊外、武蔵野の雰囲気を思わせたのかも知れない。
● 関東大地震後は新作版画に精力をさいて制作する。徐々に明るい軽やかな色調になっていった。高橋松亭(弘明)は昭和17年(1942)まで大田区矢口に在住、その後、東京府下荏原区神明町(現・品川区戸越あたり)に転居した。同地で昭和20年(1945)2月11日逝去、享年76才であった。墓は「寿松院」(台東区鳥越2-13)