楊洲 周延

☆ ちかのぶ 周延
   ◯「幕末明治の浮世絵師伝」『幕末明治の浮世絵師集成』p90(樋口弘著・昭和37年改訂増補版)
  〝周延(ちかのぶ)
   橋本直義、楊洲と号した。越後の士族の家に生れ、初め国芳、国貞に学び、二代芳鶴を名乗つたことが
   あるが、国周の門人となり、周延と名乗つた。美人画に秀で、特に徳川大奥の風俗を描くことを得意と
   したのは彼がその方の出であつたことによるらしい。また明治の開化期の婦女風俗を描いたものが多い。
   その作画期は文久より、明治四十年代までに及んでいるが、晩年は専ら古版画の模写に従事していた。
   天保九年生れ、明治四十五年、七十五才で歿した〟
http://www.ne.jp/asahi/kato/yoshio/meiji-ukiyoesi/ta-meiji-ukiyoesi.html かご嶋賊徒城山討死ノ図

小牧山戦争之図

鹿児島勇婦揃

九州征伐千代川大合戦之図

味方ヶ原合戦之図, 本多忠勝・三方ヶ原の戦い

味方ヶ原合戦之図

豊公四国征伐図, 長曽我部信親 加藤清正

盛衰記西條別館之図, 平清盛

鳥居強右衛門敵ニ捕ワレ味方ノ城中エ忠言ス

一ノ谷落城熊谷討敦盛

小牧山ニ康政秀吉ヲ追フ

西南鎮静凱陣之図

東錦画夜競 蟹満寺


東錦画夜競 佐賀の怪猫





明治時代に活躍した浮世絵師・楊洲(ようしゅう)周延(ちかのぶ)は、歌川国芳や豊原国周(くにちか)に学び、美人画や役者絵、
歴史画などの多彩なレパートリーで知られる人気絵師です。浮世絵師となる前の姿はあまり知られていませんが、高田藩士・橋本
直義(なおよし)として旧幕府軍に加わり、戊辰戦争や五稜郭の戦いを経験しました。