7/2 日曜美術館 王子江
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水墨画を基本として、新しいかいがの分野で活躍。
1988年に来日。千葉県、山梨県を拠点に芸術活動を始め、その4年後に早くもNHKテレビ・ドキュメンタリー番組「中国画家―王子江」で全国放映されるなど一躍注目された。引き続き氏の創作活動は、たびたび国内外でテレビに放映され美術界の話題となった。
2004年、北京の国立中国美術館からの依頼を受け、美術館開館以来、初めて名誉ある個人での展覧会「世界是一大家族」(中国文化庁後援)が開催された。一部に人物の心の描写をリアルに表現し、イラク戦争の悲惨さや虚しさを訴えかける作品が展示され、政財界を始め多くの美術関係者から大変高い評価を受け、絶賛の的となった。
その一部始終はNHKテレビが北京にて密着取材。激動の時代を生き抜いてきた王子江氏の、制作準備の段階から作品の完成、展覧会会場風景まで全行程を巨大な真っ白な画面に下書き無しで、いきなり即興で短時間で制作していく過程を公開し、美術関係者を最も驚かせるところとなった。映像は、氏が平和のメッセージを描き上げていく姿を、感動的に描写し、その模様は、2004年の11月にNHKテレビ、BSハイビジョン(衛星ハイビジョン放送)、ハイビジョンスペシャルにて「中国時代の心を描く―王子江100mの大水墨画」と題して、1時間半に亘って放映された。視聴者の反響は極めて高く、2005年1月にはNHK教育テレビ ETV特集「日中をつなぐ100mの水墨画―中国人画家 王子江の挑戦」として北京での取材の他、国内での芸術活動も収録して新たに編集、再放映されたことは、記憶に新しい。